お仏壇全般について
お仏具全般について
その他
何もないときにお仏壇を買うと新仏が出るなどという人がいますが、これはまったくの迷信です。そもそもお仏壇は家の中の寺院で本尊を納める尊いものですから、いつ購入しようと悪いことなど起ころうはずもありません。このようにいわれるようになったのは、新仏が出るとお仏壇を購入することが多いため、それが転じたのだと考えられます。
こうしたことから、お仏壇を買う時期に決まりはないといえます。ほしくなったときに購入しても一向に構いません。ただ、やはり四十九日や一周忌など、法要のときに買う場合が多いようです。
お仏壇は専門業者でないと運ばないというものではなく、引越し業者でも運んでくれます。
ただし、梱包時には吊り灯篭、掛け軸など外れるものは外し、内部の仏具も個別に丁寧に梱包してください。それが終わったら、扉や引き出しをしっかりと固定します。業者によっては梱包も請け負ってくれますので、相談するとよいでしょう。
新しいお仏壇を購入した場合、古い仏壇を処分することになります。しかし、これを粗大ゴミとするわけにもいきません。この場合、新しいお仏壇を買った仏壇店で引き取ってくれることが多いので、相談するのがよいでしょう。そうして集めたお仏壇を供養して処理してくれます。また、菩提寺がある場合はそちらに相談しましょう。
新しいお仏壇は開眼供養を、古いお仏壇は閉眼供養を行います。これは本尊、脇仏、位牌などを新調して仏壇に納める場合も同じです。
開眼供養とは新しい仏壇や墓石を祭祀の対象とするための儀式で、開眼には「新たに仏像の目を開く」という意味があります。これを行うことによってお仏壇やお墓が宗教的な役割を果たすことになるわけです。ただのものであるお仏壇や墓石に魂を入れることから、「お魂入れ」とも呼ばれます。
閉眼供養とは、お仏壇や墓石を祭祀の対象から単なるものに戻すための儀式です。これが済んだ後はお焚き上げ、墓石はしかるべき処理がなされます。仏の魂を抜くことから「お魂抜き」とも呼ばれます。
仏壇の種類によってお手入の方法は異なりますが、道具は共通しており、毛ばたき、布巾などを用意します。
金仏壇はまず、毛ばたきで埃を払います。次に拭きますが、水を使うと剥がれの原因となってしまいますので、乾拭きをしましょう。また、金箔の部分は拭かずに毛ばたきで埃を払う程度にします。唐木仏壇も毛ばたきで埃などをよく払ってから拭きましょう。仏具も同様です。
古くなって痛んでしまった仏壇は、「おせんたく」に出すとよいでしょう。これは仏壇を解体し、破損した部分を修理したり金箔を押し直したりといった修繕をすることをいいます。
お仏壇はご本尊やお位牌を安置している大切なもの。お手入れをする際にも細心の注意を払って大切に扱いましょう。
現代の住宅事情では、なかなか仏間をお作りになることが難しい場合も多いかと思います。床の間は、お家の中でも一番の上座ですから、そこにお仏壇を安置することは、ご本尊様ならびにご先祖様を敬うことに繋がり、とても良いことと言えるでしょう。
金属磨きクリーム(「ルーツソフト」など)をお使いください。
やわらかい布にクリームをつけて気長に磨くときれいになります。
(※色付き仏具、メッキ加工してあるものには不向きです)
お花は特に決まりはありませんが、毒々しい色の花や、毒花や棘のある花、匂いのきつい花は避けます。
また、金仏壇の場合、漆や金箔に花粉が付着すると、傷みの原因にもなりますので、花粉が落ちやすいお花も避けた方がよいでしょう。
お仏壇のリフォームの際も、まずは御寺院様により閉眼供養(お魂抜き、お性根抜き)を行っていただいてからお預かりし、修復いたします。リフォーム後も、開眼供養(お魂入れ、お性根入れ)を行います。
年忌法要(一周忌、三回忌…)の際は、黄白の水引を使用し、表書きは「御布施」とします。
御布施と書かれます右上に、○○回忌と小さく入れられる方もいらっしゃいます。
また、お膳代と御車代は共に水引なしの白封筒にし、粗供養(茶の子)として2~3,000円くらいの品物をお渡しします。
紅白の水引を使用し、表書きは「開眼御布施」とします。
また、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派の場合は、表書きは「入仏慶讃法要御布施」とします。
お膳料、お車代は共に水引なしの白封筒にします。